靭帯損傷を早く治すには?靭帯損傷や靭帯断裂の症状|にしぎふ整形外科リハビリクリニック|西岐阜の整形外科

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靭帯損傷を早く治すには?靭帯損傷や靭帯断裂の症状|にしぎふ整形外科リハビリクリニック|西岐阜の整形外科

  • 2025年3月10日

靭帯損傷を早く治すには?靭帯損傷や靭帯断裂の症状

靭帯損傷や靱帯断裂は、スポーツや日常生活の中で誰にでも起こりうる怪我です。本記事では、靭帯損傷の症状や治し方について解説します。関節が「腫れている」「痛みがある」「動かしにくい」といった違和感を感じる場合、それは靭帯の損傷が原因かもしれません。靭帯は関節の安定性を保つ重要な組織であり、損傷すると日常動作にも支障をきたす可能性があります。軽度の捻挫から完全断裂まで、その程度によって治療法が異なりますが、適切な処置を行うことで回復を早めることが可能です。特に早期の診断と治療が重要となるため、違和感を覚えたら放置せずに医療機関を受診することをおすすめします。

1. 靭帯とは?

靱帯(じんたい)とは、人体において骨と骨をつなぐ丈夫な結合組織です。靱帯は関節の重要な安定装置として働いています。膝や足首、肩、手首、背骨、股関節、肘など、体のさまざまな部位に存在し、関節を安定させる役割を果たしています。

2.靭帯損傷の症状

靱帯が損傷すると、関節の安定性が低下し、痛みや可動域の制限が生じることがあります。この状態を「靱帯損傷」や、靱帯が完全に切れてしまった場合は「靱帯断裂」と呼びます。損傷の程度によっては、歩行が困難になったり、関節に負担がかかることで二次的な障害を引き起こすこともあります。

靭帯損傷の症状は、一般的に急性の鋭い痛みから始まります。この痛みは損傷が発生した瞬間に感じられ、損傷部位を動かそうとすると増します。痛みとともに、損傷部位に腫れが生じることが多く、これは靭帯の断裂や引き伸ばしによる炎症反応の結果です。腫れは数時間から数日かけて進行することがあります。また、靭帯が損傷すると内出血が発生することがあり、その結果、皮膚の表面が青紫色に変色することがあります。靭帯損傷は、放置すると関節の長期的な機能障害を引き起こす可能性があるため、早期の診断と適切な治療が重要です。

3. 靭帯損傷と靭帯断裂の違い

靭帯損傷とは、靭帯に過度な負荷がかかり、損傷した状態(切れたりゆるんだりした状態)を指しますその中でも、靭帯が部分的または完全に切れてしまった状態を「靭帯断裂」と言います。

4. 靭帯損傷の原因

靭帯損傷の原因は、主に以下のような状況が一般的です。

・運動中の突然の動きや過度な負荷

激しいスポーツでは、急な方向転換やジャンプの着地時に強い負荷が関節にかかることで、靭帯が損傷することがあります。特に、膝や足首の靭帯は衝撃を受けやすく、急な動きやバランスの崩れによって損傷のリスクが高まります。

外部からの強い衝撃

階段からの転落やぬかるんだ場所での滑りなど、急な衝撃やねじれが関節に加わることで靭帯が損傷することがあります。このような状況では、手首や肩、足首の靭帯がよく損傷します。また、自動車事故や自転車事故では、衝突による激しい力が体に加わり、靭帯が断裂することがあります。この場合、損傷は膝や背骨の靭帯にも及ぶことがあります。

・加齢や過度の使用

年齢を重ねると靭帯の弾力性や強度が低下し、比較的軽い負荷でも損傷しやすくなります。また、同じ関節を繰り返し使う仕事や活動をしている場合は慢性的なストレスが靭帯に加わり、損傷のリスクが高まります。

5. 靭帯損傷の治し方

治療方法は、保存的治療と手術療法の2つです。

保存的治療

内側側副靱帯や後十字靱帯の損傷に対しては、膝装具やギプスを使用した保存的治療が一般的です。これらの靱帯は、日常生活やスポーツ活動に大きな支障をきたすことが少ないため、手術を行わずに治療することが多いです。

手術療法

前十字靱帯の損傷に対しては、スポーツ活動のレベルや年齢、職業などの社会的背景を考慮して手術療法を検討します。一般的には、関節鏡を用いた手術で、自分の腱組織を使った靱帯再建術が行われます。また、後十字靱帯に対しても、保存的治療で改善しない場合には、同様に靱帯再建術が考慮されます。

6. 靭帯損傷の全治までの治療期間は?

靭帯損傷の全治までの治療期間は、損傷の程度や部位、個々の患者の回復力などによって異なります。

軽度の靭帯損傷(捻挫など)

軽度の靭帯損傷では、靭帯の一部が引き伸ばされたり、微細な断裂が生じることがあります。この場合、治療期間は通常数週間から1ヶ月程度です。適切な安静、アイシング、圧迫、挙上(RICE療法)を行い、必要に応じて物理療法やリハビリテーションを併用します。

中程度の靭帯損傷

中程度の靭帯損傷では、靭帯の部分的な断裂が生じ、関節の不安定性が見られます。この場合、治療期間は1ヶ月から3ヶ月程度です。RICE療法に加えて、装具の使用や物理療法、リハビリテーションが必要となることが多いです。

重度の靭帯損傷(完全断裂など)

重度の靭帯損傷では、靭帯が完全に断裂し、関節の著しい不安定性が見られます。この場合、治療期間は3ヶ月から6ヶ月、あるいはそれ以上かかることがあります。保存療法では不十分な場合、手術による靭帯の修復や再建が行われ、その後に長期的なリハビリテーションが必要となります。

7. 自然治癒の可能性

軽度の靭帯損傷は自然治癒が期待できますが、中程度から重度の損傷では適切な治療が必要です。安静にしていると痛みや腫れは引いてきますが、治療を行わずに放置してしまうと靭帯は切れたままの状態です。自然治癒を期待する場合でも、医師の診断を受け、適切な治療計画を立てることが重要です。特に中程度から重度の靭帯損傷では、専門的な治療やリハビリテーションが回復を促進し、関節の安定性と機能を回復させるために必要です。

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