整形外科|西岐阜の整形外科|にしぎふ整形外科リハビリクリニック

〒500-8362岐阜県岐阜市西荘4丁目6番7号
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整形外科

整形外科|西岐阜の整形外科|にしぎふ整形外科リハビリクリニック

整形外科について

整形外科

整形外科は、運動器を構成するすべての組織(骨、軟骨、筋、靭帯、脊髄、神経など)の病気やけがを治療する診療科です。頭部や胸腹部の内臓以外ほとんど全てを対象としており、打撲・捻挫・脱臼・骨折などのけがの他、肩こり・腰痛・膝痛など日常的によくみられる身体の痛みや違和感等を扱います。また、加齢に伴う膝痛などの変性疾患や、骨粗鬆症、関節リウマチ、痛風、運動器の腫瘍、先天性疾患(生まれつきの病気)などの診療も行い、その内容は多彩です。必要に応じてリハビリテーションスタッフとも密接に連携して治療を進めます。
当院では、小さなお子さまからご高齢の方まで、全ての年齢層の患者さんを診療いたします。体のどこかが痛い、事故等でけがをした、しびれや痛みで手足が思うように動かせないといった症状や、運動器についてのお悩みや困りごとがありましたら、何でもお気軽にご相談ください。

整形外科でよくみられる症状と疾患

首の症状・疾患

  • 首が痛む、腫れる
  • 首がこる
  • 首が回しづらい
  • 首にしこりがある

頚椎椎間板ヘルニア

脊椎
腰椎椎間板ヘルニア

頚椎(首の骨)をつなぐクッションの役割をしている椎間板が、主に加齢性変化により後方に飛び出し、脊髄や神経根が圧迫されて、首から肩や腕の痛み・しびれ・筋力低下などをきたす病態です。

頚椎症

変形性脊椎症

加齢性変化による頚椎の変性(椎間板膨隆、骨の棘の形成、アライメント異常等)によって、脊髄や神経根が圧迫されて、首から肩や腕の痛み・しびれ・筋力低下などをきたす病態です。

後縦靭帯・黄色靭帯骨化症

頚椎前後縦靱帯
後縦靱帯骨化症

ひとつひとつの頚椎をつなぐ靭帯が分厚くなって、骨のように硬くなってしまうことで脊髄の圧迫をきたす病態です。首や肩、腕に痛み・しびれ・筋力低下をきたしたり(神経根の障害)、ボタンかけや箸の持ちにくさ(巧緻運動障害)、歩きにくさが出現することもあります(頚髄の障害)。

胸郭出口症候群

首から腕の付け根にかけて、腕神経叢と呼ばれる神経の束があります。この神経叢や血管が、鎖骨や肋骨、周囲の筋肉により圧迫や牽引されることによって、頚部・肩甲帯のこりや痛み、腕の痛み、手のしびれ等を生じます。

肩の症状・疾患

  • 肩が痛む、こる
  • 腕が上がらない
  • 腕がしびれる

五十肩(肩関節周囲炎、凍結肩)

肩関節周囲炎

名前の通り、50歳代に好発する肩の痛みや動きの制限により、日常生活に困難をきたす病態の総称です。夜間にズキズキと疼いたり、関節が硬くなることで、腕が挙がらない、背中に手が回らないなどの症状を呈します。症状改善まで長期に及ぶこともあり、早期改善に向けリハビリテーションが非常に重要です。

肩腱板断裂

腱板断裂

肩甲骨と上腕骨を繋ぐ筋である腱板が、変性を基盤として主に50歳以上の中高年に好発します。多くはけがを契機として発症し、肩の痛みや力が入らない、ひっかかる等の症状を呈します。高齢になるほど腱板変性が進行し軽微なけがによって発症することがあります。あまり症状をきたさない腱板断裂が多い一方、五十肩として扱われ症状が持続していることもあります。必ずしも手術が必要とは限らず、多くは痛みの管理やリハビリテーションで治療していきます。

野球肩

投げすぎや不良な投球動作の繰り返しにより発生し、投球時に生じる肩の痛み、動きの不調の総称です。腱板損傷・関節唇損傷・肩峰下滑液包炎など様々な病変により、肩の動きのバランスが悪くなります。多くは下肢・体幹・肩甲骨周りの柔軟性低下により生じ、適切なリハビリテーションやコンディショニングを行うことで競技復帰を目指します。

肩関節脱臼

肩関節は接触面の小さな関節で、可動域が大きい反面、不安定な関節です。脱臼では、肩の激痛と運動困難を伴います。徒手整復後、通常は3週間程の外固定を行います。若ければ若いほど、あるいは固定をおろそかにしていると、反復性脱臼へ移行する可能性があります。高齢者の場合は、骨折を合併することも少なくありません。

上肢(肘・手)の症状・疾患

  • 肘や手が痛い、腫れる
  • 手首が動かせない
  • 指先がしびれる

腱鞘炎

腱鞘炎

腱鞘炎とは、骨と筋肉をつないでいる“腱”と腱を包む“腱鞘”と呼ばれる組織に摩擦が生じることによって炎症が生じる病気のことです。
腱や腱鞘は全身のさまざまな部位に存在していますが、症状は主に動きの多い手首や指に発症します。代表的なものでは、手首の親指側にある腱鞘に発症する“ドケルバン病”、指の腱鞘に発症する“ばね指”などが挙げられます。腱鞘炎を発症すると、指や手首に痛みが生じるだけでなく、腱のスムーズな動きが妨げられて手首や指の動きが悪くなることも少なくありません。また、周辺の神経を刺激することでしびれが走ることもあります。

野球肘(内側型、外側型)

野球肘

投球動作によって引き起こされる肘の痛み、動きの不調の総称です。靭帯損傷・剥離骨折を中心とする内側型と、軟骨損傷を伴う外側型に分類されます。外側型野球肘では、関節の変形により可動域制限や痛みを残すことがあり、早期発見・適切な治療介入が重要です。

肘部管症候群

肘部管症候群

尺骨神経が、肘の内側に位置する肘部管内で圧迫・牽引されることにより、小指がしびれたり、指が動かしづらくなる疾患です。肘を曲げると症状が悪化することが多く、保存的治療で改善ない場合は手術治療が勧められます。

上腕骨外上顆炎(テニス肘)

ものをつかんで持ち上げる動作やタオルを絞る動作で痛みが出ます。安静やストレッチ、内服や注射による消炎処置で対処しますが、しばしば難治性であり、最近は衝撃波やPRPなど新たな治療が試みられています。

腰の症状・疾患

  • 腰が痛い
  • ぎっくり腰
  • 腰が曲がらない

ぎっくり腰(急性腰痛症)

いわゆる「ぎっくり腰」は急に起こった強い腰の痛みを指す一般的に用いられている名称です。よくある発症のきっかけは「重いものを持ち上げた」「くしゃみをした」などですが、痛みの原因は様々で、腰椎(腰の骨)の関節や軟骨(椎間板)の捻挫や損傷、腰を支える靭帯や腱などの損傷などが多いと考えられています。多くは2週間ほどで改善していきますが、中には症状が改善しなかったり悪化するものがあり、腰椎圧迫骨折や椎間板ヘルニアなどが隠れている可能性があります。

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰椎部の神経の通り道(脊柱管)が、年齢的な椎間板の変性や腰椎の骨棘(骨の棘)などに伴い狭くなり神経が圧迫されることで、下肢(あし)の痛みやしびれがでる病態です。起立歩行すると下肢がしびれてきて、腰掛けたり前屈みになるとしびれが軽減する間歇性跛行(かんけつせいはこう)が特徴的です。症状悪化傾向であれば手術加療が必要となることがあります。

腰椎椎間板ヘルニア

脊椎
腰椎椎間板ヘルニア

椎間板は腰椎に加わる衝撃を緩和するクッションの役目をしています。椎間板は中心部にゼリー状の髄核とその周囲にある丈夫な繊維輪という組織で構成されています。この椎間板の内容物が押し出され突出し、神経を圧迫した結果、腰・臀部・下肢に痛みやしびれが出ます。一般的には薬物療法やリハビリなどで症状緩和できることが多いものの、症状の改善を認めなかったり、筋力低下などをきたしている場合は手術加療が必要となることがあります。

腰椎分離症・腰椎すべり症

多くは青少年期の骨が未成熟な時期に、腰部に強い負荷が繰り返し加わって起きた腰椎椎弓の疲労骨折と考えられています。積極的なスポーツの練習などで繰り返し腰をそらしたり回したりすることで起こるとされています。運動負荷に加え、加齢による椎間板などの変性進行に伴い腰椎が前方にずれる分離すべり症へ移行するものがあります。腰痛をきたすことが多いですが、なかには臀部や下肢の痛みやしびれを併発することがあります。

特発性側弯症

主に思春期にみられ、脊椎(背骨)が回旋して側方に弯曲する原因不明な脊柱変形です。左右の肩の高さの違い、肩甲骨の突出、腰の高さの非対称、胸郭(きょうかく)の変形、肋骨や腰部の隆起(前かがみをした姿勢で後ろから背中をみた場合)、などの変形を生じます。弯曲が進行する前に診断して、治療を開始することが大切で、学校検診も行われています。

腰椎圧迫骨折

骨粗鬆症により骨が脆く、弱くなると、転倒して尻もちをついただけで腰の骨が潰れるように骨折します。いくつもの場所に多発性に椎体骨折が生じると背中が丸くなり(円背)、身長が低くなります。骨折の程度により生じる腰痛の強さが変わりますが、可能な限り骨折した骨の圧壊進行を予防する目的で、コルセットを作成・装着することがあります。

下肢(股・膝)の症状・疾患

  • 膝、股が痛い、腫れる
  • 膝が曲がらない
  • 膝に水が溜まっている

変形性股関節症

股関節の軟骨がすり減り、骨同士が擦れることで、立ち上がりや歩き始めに脚の付け根に痛みを感じます。足の爪切りがやりにくくなったり、靴下が履きにくくなったり、和式トイレ使用や正座が困難になります。また長い時間立ったり歩いたりすることがつらくなりますので、台所仕事などの主婦労働に支障を来たします。階段や車・バスの乗り降りも手すりが必要になります。日本では、生まれつきの寛骨臼形成不全、子供の時の大腿骨頭すべり症やペルテス病といった病気が原因としてあげられるものが全体の80%にものぼると言われています。

発育成股関節形成不全(先天性股関節脱臼)

臼蓋という股関節の受け皿が浅く、乳幼児期に脱臼してしまうことがあります。放置すると脚の長さに左右差が出たり、変形性股関節症に進行するなどの可能性があります。乳幼児検診で、太もものシワの左右差や、脚長差、股関節の開きをチェックします。軽度であればコアラさん抱っこの指導で多くは改善します。重度の場合は、装具での加療を要すことがあります。

大腿骨頭壊死症

比較的急に始まる股関節痛と跛行です。身体の他の組織と同様、骨にも血液循環が必要なのですが、大腿骨頭は血流障害を起こしやすい場所の代表です。血流障害を起こすと骨の壊死が引き起こされます。壊死した骨の部分が大きいと、体重を支えきれず圧壊してしまい痛みが出ます。原因がはっきりしていない場合“特発性”大腿骨頭壊死症と呼ばれ、厚生労働省より難病指定(特定疾患)を受けています。アルコール多飲、ステロイド(副腎皮質ホルモン)剤の服用に関連して生じることが多いことが分かっています。働き盛りの青壮年期に好発し、適切な診断・治療を行う必要があります。

鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)

ランニングや起き上がり、キック動作などの繰り返し動作によって鼠径部やその周辺に痛みが生じます。他の競技と比べサッカー選手に多く見られ、復帰に数ヶ月かかることもあります。鑑別に恥骨結合炎、大腿内転筋付着部炎、大腿直筋炎、腹直筋付着部炎、腸腰筋炎などが挙げられます。可動性、安定性、協調性の問題を評価し、それを修正するアスレチックリハビリテーションを行います。

変形性膝関節症

年齢とともに膝関節軟骨が弾力性を失い、使い過ぎによりすり減り、関節が変形します。主な症状は膝の痛みと可動域制限(曲げにくく伸ばしにくくなること)です。炎症が強い時は、膝に水がたまることもあります。初期では立ち上がりや歩きはじめなどの動作開始時に痛み、休めば痛みが軽減します。徐々に正座や階段の昇降が困難となり、進行すると安静時にも痛みがとれず、変形が目立ち、歩行がしにくくなります。

半月板損傷

膝関節の内側と外側には、大腿骨と脛骨の間にC型のクッションをした半月板と呼ばれるクッション(軟骨)があり、膝を安定化させています。損傷すると、膝の曲げ伸ばしの際に痛みやひっかかりを感じたりします。ひどい場合には、膝に水(関節液)がたまったり、急に膝が動かなくなる“ロッキング”という状態になり、歩けなくなるほど痛くなります。

オスグッド病(Osgood-Schlatter病)

脛骨結節(お皿の下の骨)の膝蓋腱付着部が徐々に突出してきて、痛みや腫れが出現します。休んでいると症が軽減しますが、スポーツを始めると痛みが再発します。10歳代前半のスポーツ少年に起こりやすいのが特徴です。

靭帯損傷・断裂(前十字靭帯、後十字靭帯、内・外側側副靭帯)

スポーツ外傷や交通事故などで大きな力が膝に加わった時に、その外力の方向に応じて種々の靭帯損傷を生じます。急性期(受傷後3週間くらい)には膝の痛み、腫れ、可動域制限がみられます。急性期を過ぎると症状はいずれも軽快してきますが、損傷部位によっては膝の不安定感が徐々に目立ってくることがあり、手術加療が勧められるものもあります。

足の症状・疾患

  • 足が痛くて歩けない
  • 足がつる、しびれる
  • 足がむくむ、こむら返り

シンスプリント

中長距離ランナーやサッカー、バスケットボール選手に多く、運動時や運動後にすね(下腿)の中央から下1/3に起こる過労性の痛みが特徴です。脛骨過労性骨膜炎とも呼ばれてきました。足関節を底屈する筋肉の繰り返しの牽引ストレスによる脛骨骨膜の炎症ですが、長期に持続する場合は同部の疲労骨折との鑑別が必要になります。運動量の調整、ランニングフォーム修正、下肢の筋力トレーニングや柔軟性の向上などコンディショニングが大切になります。

足関節捻挫

足関節(足首)捻挫のほとんどは、足関節を内側に捻って生じます。足関節外側の靭帯(前距腓靱帯)の損傷が多く、外くるぶし(外果)の前や下に痛みが出現、腫脹をきたします。

足関節靭帯損傷/断裂(前距腓靭帯、脛腓靭帯、踵腓靭帯、三角靭帯、二分靭帯)

靭帯の損傷の程度によって、捻挫の程度を三つに分けています。靭帯が伸びる程度の損傷をI度捻挫、靭帯の一部が切れるものをII度捻挫、靭帯が完全に切れるものをIII度捻挫と定義しています。

アキレス腱断裂

スポーツ活動中に急激な足関節背屈を強制されて受傷します。受傷時には、「足首を後ろから蹴られた」などの衝撃を感じることが多く、「破裂したような音がした」など断裂した時の音を自覚することもあります。受傷直後は受傷肢に体重をかけることができずに転倒したり、しゃがみこんだりします。歩行は可能なことも少なくありませんが、つま先立ちはできなくなるのが特徴です。手術を行わずにギプスや装具を用いて治療する保存治療と、断裂したアキレス腱を直接縫合する手術治療があり、それぞれに長所、短所があります。

外反母趾

足の母指(親指・母趾)「くの字」に曲がり(外反・回内する変形)、つけ根の関節の内側の突き出したところが痛みます。その突出部が履き物などに当たって炎症を起こして、ひどくなると靴を履いていなくても痛むようになります。ハイヒールなどの靴の影響や扁平足が原因とも言われます。多くは靴の工夫や装具、リハビリテーションで治療可能ですが、変形が強くなると手術加療を要すこともあります。

扁平足:後脛骨筋腱不全、足底腱膜炎

足の土踏まず(アーチ)が低下した状態です。足のアーチは歩行の衝撃を吸収し、足部の関節や筋肉を保護していますが、年齢による後脛骨筋腱の変性や体重の負荷によって、効率よく体重を支えるための足のアーチが低下することで生じます。変形が進むと、外反母趾になりやすくなったり、疲れやすくなったり、足やふくらはぎに痛みを感じることがあります。アーチを支える足指の筋の強化・ストレッチや、アーチサポート(足底板)を使用しアーチを上げることにより、疼痛は緩和されます。

足のスポーツ障害(三角骨障害、ジョーンズ骨折、種子骨障害、外脛骨障害)

全体重のかかる足には陸上競技やサッカー、バスケットボールなど、ランニングやジャンプ動作の繰り返しの多いスポーツにより上記のような障害が多く発生します。三角骨障害は、蹴り出す動作をする際に、足首の後ろにある三角骨と言われる骨が、足首の後ろで挟み込まれることによって足首の後ろに痛みが出現する状態です。ジョーンズ骨折は第5中足骨疲労骨折で、足の外側の痛みをきたします。種子骨障害は、足の親指(母趾)の裏にある種子骨周囲に炎症が起こっている状態で、走ったり踏み込んだりした時に痛みを感じます。外脛骨障害は足の内側の突出した部分に炎症が起こって痛みをきたした状態です。いずれも足の使いすぎ、柔軟性の低下や筋力不足、扁平足、不適切な靴、悪い路面での練習などが発症の背景にあります。発症した場合は、負荷の調整・適切な予防管理が必要です。