寝ているときに足がつる原因とは?|にしぎふ整形外科リハビリクリニック|西岐阜の整形外科

〒500-8362岐阜県岐阜市西荘4丁目6番7号
058-216-4303
ヘッダー画像

ブログ

寝ているときに足がつる原因とは?|にしぎふ整形外科リハビリクリニック|西岐阜の整形外科

  • 2025年4月14日

寝ているときに足がつる原因とは?

夜中に突然足がつって目が覚めた経験はありませんか?痛みは瞬間的であっても非常につらく、不快な思いをした方も多いはずです。特に就寝中に足がつるのは、年齢や性別を問わず幅広い層に見られる現象です。「たまにだから」と軽視しがちですが、頻繁に起こる場合には身体の不調や生活習慣の見直しが必要かもしれません。

本記事では、寝ているときに足がつる原因やメカニズム、効果的な対処法について解説します。

1. 足がつるとは?

「足がつる」とは、筋肉が自分の意思とは関係なく急激に収縮してしまう現象を指します。医学的には「筋痙攣(きんけいれん)」と呼ばれ、主にふくらはぎや足の裏、太ももなどで発生しやすいとされています。特に夜間、就寝中に突然ふくらはぎが硬直して強い痛みが生じる「夜間こむら返り」は、多くの人が経験する代表的な症状です。これは一過性のものがほとんどですが、頻度が高い場合には原因の特定と予防策が必要になります。

2. 足がつる原因とは?

足がつる原因は多岐にわたりますが、主に筋肉の疲労、血行不良、水分やミネラルの不足、自律神経の乱れなどが関与しています。特に水分不足や電解質(カリウム・カルシウム・マグネシウムなど)の不足は、神経と筋肉の伝達に影響を及ぼし、けいれんを引き起こしやすくなります。また、冷えによる血行不良も筋肉の酸素供給を妨げるため、足がつる一因とされています。加齢によって筋肉量が減少したり、神経伝達の機能が低下したりすることも関係しています。慢性的なこむら返りには、複数の要因が複雑に絡み合っていることが多いです。

3. 夜間に多くなる理由

足がつる現象が夜間に多くなる理由は、睡眠中の体の状態に深く関係しています。まず、就寝時には副交感神経が優位となり、筋肉が弛緩した状態になりますが、無意識の寝返りや体位の変化によって筋肉に過度な負荷がかかることがあります。また、睡眠中は体温が下がりやすく、脚部の血流が悪化しやすいため、酸素や栄養素が行き届かなくなり、筋肉の異常収縮を招くことがあります。さらに、寝ている間は水分補給ができず、日中に十分な水分やミネラルを摂っていないと脱水傾向が強まり、けいれんが起こりやすくなります。このように、就寝時の環境と身体の変化が複合的に作用して、夜間の足のつりが起こると考えられます。

4. 注意が必要な病気の可能性

足がつる頻度が高い、または日中にも頻繁にけいれんを起こすような場合には、病気が潜んでいる可能性もあります。たとえば、糖尿病による末梢神経障害、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症による神経の圧迫、甲状腺機能低下症などが代表的です。また、腎臓疾患によって電解質バランスが崩れることでもこむら返りが引き起こされることがあります。けいれん以外にもしびれや脱力、倦怠感などの症状を伴うことが多く、医療機関での診断と治療が必要になります。

5. すぐにできる対処法

足がつったときには、慌てずに落ち着いて対処することが大切です。つま先を手でつかんで自分の方にゆっくり引き寄せると、筋肉の収縮が緩和されやすくなります。痛みが落ち着いたら、ふくらはぎを軽くマッサージして血流を促進しましょう。また、普段からストレッチを習慣にしておくことで、筋肉の柔軟性が高まり、けいれんの予防につながります。寝る前にふくらはぎや太ももの筋肉をゆっくり伸ばすストレッチを取り入れると、こむら返りを防ぐ効果が期待できます。ストレッチは無理をせず、痛みを感じない範囲で行うことがポイントです。

6. 日常生活での予防対策

日常的な習慣を見直すことも、足がつる原因を減らすうえで重要です。まずは水分とミネラルをしっかりと補給することを意識しましょう。特に運動後や汗をかいた後は、電解質も失われやすいため、スポーツドリンクや経口補水液を活用するのも効果的です。また、長時間の同じ姿勢を避け、定期的に足を動かすことも血行促進につながります。冷え対策としては、足元を温める靴下や湯たんぽなどを活用するのも良い方法です。加えて、バランスの取れた食事や適度な運動、規則正しい睡眠を心がけることも筋肉の健康を支える要素となります。

7. 慢性的な場合は専門医に相談

足がつる頻度が高く、生活に支障をきたす場合や、予防しても効果が見られない場合は、医療機関を受診することをおすすめします。整形外科や内科、場合によっては神経内科などが適しています。診察では、問診や血液検査、画像検査などを通して、筋肉や神経の異常、内臓疾患の有無を調べることが可能です。医師による適切な治療や薬の処方によって、症状の改善が期待できます。自己判断だけで済ませず、専門的な意見を取り入れることで、より根本的な改善が図れます。