- 2025年3月10日
肩こりの原因は?|四十肩・五十肩の治し方
四十肩や五十肩は、肩の痛みや可動域の制限を伴う疾患です。肩の動きが制限されることで、日常生活に支障をきたし、痛みが続くことから、多くの人が頭を悩ませています。 本記事では、四十肩・五十肩の症状や治し方ついて解説します。
1. 四十肩・五十肩とは?
四十肩・五十肩
四十肩・五十肩は、肩関節の動きが制限され、痛みを伴う状態を指します。肩関節周囲の組織が硬くなることで、肩を動かす範囲が狭まり、痛みが生じます。この状態は、一時的なものでありながら、日常生活に大きな影響を与えることがあります。
発症年齢と原因
四十肩・五十肩は、40歳から60歳の中高年に多く発症します。原因は明確には解明されていませんが、老化に伴う組織の変性、運動不足、過度の肩の使用が要因とされています。特に、長時間同じ姿勢を保つことが多いデスクワークや運転をする人に多く見られる傾向があります。
男女別の発症率
男女別の発症率では、男性よりも女性に多く見られることが報告されています。これは、女性ホルモンの変動や骨密度の低下が関与している可能性があるためです。また、閉経期に入ることでホルモンバランスが崩れ、肩の組織に影響を与えることが一因と考えられています。
2. 四十肩・五十肩の症状
初期症状
四十肩・五十肩の初期症状は、肩の違和感や軽い痛みから始まります。特に夜間に痛みが増すことが多く、寝返りを打つ際に痛みを感じることがあります。また、腕を上げたり後ろに回したりする動作がしづらくなり、日常生活に支障をきたすことがあります。
急性期の症状
急性期には、痛みが激しくなり、肩の動きが大幅に制限されます。この時期は、炎症が強く、肩を動かすたびに鋭い痛みを感じることがあります。特に、腕を上げる動作や背中に手を回す動作が難しくなります。この状態は数週間から数ヶ月続くことがあります。
慢性期の症状
慢性期になると、痛みは徐々に和らぐものの、肩の硬さや可動域の制限が残ります。この時期には、肩の動きが徐々に改善される一方で、完全に回復するまでには時間がかかることがあります。リハビリを継続することで、肩の動きが戻りやすくなります。
3. 四十肩・五十肩の治し方
自宅でできる対処法
四十肩・五十肩の初期段階では、自宅での対処法が有効です。痛みがひどい場合は、冷湿布や温湿布を使って炎症を抑えることが推奨されます。また、痛みを和らげるために、安静にすることも大切です。無理に肩を動かさず、痛みが少ない範囲で軽いストレッチを行うことが効果的です。
病院での治療
病院での治療としては、消炎鎮痛剤の処方やステロイド注射が一般的です。また、理学療法士によるリハビリテーションが推奨されます。これにより、肩の可動域を広げ、筋力を回復させることが可能です。場合によっては、外科的治療が必要となることもありますが、多くの場合は保存療法で改善します。
リハビリとフィジカルセラピー
リハビリテーションとフィジカルセラピーは、四十肩・五十肩の回復に非常に重要です。専門の理学療法士の指導のもと、段階的に肩のストレッチや強化運動を行うことで、肩の柔軟性と筋力を取り戻すことができます。特に、肩の可動域を広げる運動や日常動作の改善を目指すリハビリが効果的です。
4. 四十肩・五十肩の予防するには
日常生活での予防として、適度な運動と正しい姿勢を保つことが重要です。デスクワークや運転などで長時間同じ姿勢を続ける場合は、定期的にストレッチを行い、肩の血行を促進することが必要です。さらに、重い物を持ち上げる際は無理をせず、正しい持ち方を心掛けることが肩への負担を軽減します。肩の健康を維持するために、肩甲骨を動かす運動や筋肉を強化するトレーニングを取り入れることが効果的です。特にヨガやピラティスなどの運動は、肩の柔軟性を高め、筋肉のバランスを整えるのに役立ちます。
健康管理と生活習慣の改善も四十肩・五十肩の予防に効果的です。バランスの取れた食事で必要な栄養素をしっかりと摂取し、適度な休養と睡眠を心掛けることで、体の回復力を高めることができます。ストレスを溜め込まず、リラックスできる時間を設けることも肩の健康維持には欠かせません。
5. よくある質問
四十肩・五十肩は自然に治る?
健康管理と生活習慣の改善も四十肩・五十肩の予防に効果的です。バランスの取れた食事で必要な栄養素をしっかりと摂取し、適度な休養と睡眠を心掛けることで、体の回復力を高めることができます。ストレスを溜め込まず、リラックスできる時間を設けることも肩の健康維持には欠かせません。
どのくらいの期間で治る?
四十肩・五十肩の回復期間は個人差がありますが、一般的には数ヶ月から1年程度かかることが多いです。治療やリハビリを継続することで、回復期間を短縮することが可能です。ただし、無理をせず、自分のペースで治療を進めることが大切です。
再発の可能性は?
四十肩・五十肩は、再発する可能性があります。特に、肩を酷使する生活習慣や運動不足が続く場合は、再発のリスクが高まります。予防策として、日常的に肩のストレッチやエクササイズを行い、適度な運動を続けることが重要です。また、定期的に肩の状態をチェックし、異常を感じた場合は早めに対処することが推奨されます。
6. こんな時は相談を
四十肩・五十肩は自然回復が期待できますが、痛みや可動域の制限が続く場合は専門医の診察を受けることが重要です。特に、日常生活に大きな支障をきたす場合や、痛みが強い場合は早めの診断と治療が必要です。専門医の診察を受けることで、正確な診断と適切な治療方針を立てることができ、早期の回復が期待できます。
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