へバーデン結節の症状や原因とは?指が曲がっている|にしぎふ整形外科リハビリクリニック|西岐阜の整形外科

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へバーデン結節の症状や原因とは?指が曲がっている|にしぎふ整形外科リハビリクリニック|西岐阜の整形外科

へバーデン結節の症状や原因とは?指が曲がっている?

加齢や指の使いすぎによって発症する「へバーデン結節」をご存じですか?指の形が変形したり、痛みや腫れを伴う症状のため、職業柄、指先をよく使うという方は知っておくべき症状です。指の見た目に変化が起こるだけでなく、手をグーの形にしっかりと握れなくなるなどの不便さも感じる可能性があります。

本記事では、へバーデン結節の特徴や原因、治療法から予防策までを解説します。正しい知識を身につけることで早めに対処し、症状が悪化することを防ぐことができます。

1.へバーデン結節の症状

へバーデン結節は、指先の関節が硬くなり、指の形が変形する疾患です手の指のいちばん先端にある関節付近に小さなこぶのような突起が現れ、曲げ伸ばしをするときに違和感を伴うことがあります。初期段階では軽い痛みやこわばり程度で気づかない人も多いですが、進行すると赤みや強い痛みに加えて、関節が変形して指先が曲がってしまうのが特徴です。

また、指先をつまむ動作がしづらくなるため、日常生活にも大きな影響を及ぼす可能性があります。炎症が続くと患部が熱を帯びることもあり、患部をかばうように他の指を使うことで、今度はほかの指へ負担がかかることもあります。早い段階で医師の診察を受けることはもちろん、痛みを和らげるための対処法を行うことが大切です。

2.へバーデン結節の原因

へバーデン結節の原因は完全には解明されていませんが、加齢によって関節が変形したり、長年にわたる指の使いすぎが主な原因と考えられています。人間の関節には軟骨が存在し、クッションの役割を果たしていますが、年齢を重ねるにつれて軟骨がすり減り、炎症を起こしやすくなる傾向があります。特に、手作業やパソコンの操作などで指先を頻繁に動かす人は、関節周りの負担が増えてしまい、摩擦や衝撃が長期間にわたって加わることで、症状が進行しやすいです。また、糖尿病や甲状腺機能異常などの疾患との関連が疑われるケースもあり、さまざまな要因が重なることでへバーデン結節を引き起こすと考えられています。

3.へバーデン結節は遺伝する?

へバーデン結節に遺伝的要因があるかどうかは、現在のところはっきりと結論づけられていません。ただし、家族内で同じような指の変形や関節痛が起こるケースが見られるため、遺伝的な要因が関連している、と指摘する専門家もいます。実際に、親や祖父母の指が変形している人は、そうでない人に比べてへバーデン結節を発症しやすいという報告もあるため、全く関係がないとは言い切れません。

4.へバーデン結節は何歳からなる?

へバーデン結節は中高年以降に多く見られますが、特に更年期を迎える40代から50代の女性が発症しやすいとされています。加齢とともに関節の軟骨が劣化しやすくなることや、ホルモンバランスが指の関節に影響を与えることが原因の一つと考えられています。ただし、手先を頻繁に使う職業や趣味がある場合は、比較的若い年齢でも症状が出始めるケースがあるため、まだ若いからといって油断はできません。男性でも、仕事で指を酷使する人や、スポーツでボールを触ったりする方は、発症のリスクが高まりがちです。もちろん年齢が上がるほどリスクは高まりますが、早い段階でのケアと定期的に検診を受けることで症状を抑えられることも多いため、年齢を理由に諦める必要はありません。年代にかかわらず指に負担のかかる習慣を続けていると、若くても発症しうる点を理解しておくことが大切です。

5.指の変形を防ぐための治療法

まずは湿布や鎮痛剤などを用いて炎症を抑え、指先の痛みを和らげます。症状の度合いによっては、装具やテーピングを使用して関節を固定し、指の変形を止めることもあります。併せて、リハビリテーションや指のストレッチによって、関節周りの柔軟性と筋力を保ちつつ、症状の悪化を防ぐことが重要です。

なお、湿布や鎮痛剤などの治療は自己判断で行うのではなく、医師と相談しながら治療を進める必要があります。無理に指を動かしたり、逆に何もせず安静にしすぎることは回復を遅らせる可能性があるため、医師からの指示に従うことが、回復への近道です。

6.ヘバーデン結節を放置しておくとどうなる?

へバーデン結節を放置すると、指先の変形や痛みが徐々に進行し、最終的には関節が大きく曲がってしまう可能性があります。痛みが一時的に軽くなったとしても、根本的な炎症や軟骨のすり減りが進めば、再び痛みや違和感がぶり返すことも少なくありません。指が曲がったまま固まってしまうと、細かな動作が難しくなり、ペンを握る、ボタンをかけるなどの日常生活の動作にも支障をきたす恐れがあるため、放置することは危険です。

7.へバーデン結節の予防

へバーデン結節を予防するためには、指先にかかる負担を減らすことが大切です。日常生活でパソコンやスマートフォンを長時間使用する場合は、休憩をこまめに取り、指や手首をリラックスさせるストレッチを取り入れると効果的です。さらに、指先の筋力を保つためにハンドグリップやゴムボールなどを使った軽い運動を行うことで、関節周囲の筋肉を強化し、関節へかかる負担を減らすことができます。また、指先が冷えると血流が悪くなり、ヘバーデン結節の発症に繋がりやすくなります。そのため、指先を温めるよう習慣付けて血流を良くすることが必要です。食事の際には、タンパク質やビタミン、ミネラルをバランスよく摂取し、軟骨や筋肉をサポートするよう心がけることも予防につながります。

指先に大きく負荷のかかる作業を続けると症状が進行しやすくなるため、痛みが出てきたら無理をせず休息を取り、必要に応じて病院を受診することが大切です。