- 2026年10月26日
- 足
シンスプリントとは?すねが痛む原因と治療・予防法
スポーツを続けていると、知らないうちに身体へ負担がたまっていくことがあります。特に走る、跳ぶ、急に方向を変えるといった動きが多い競技では、足に繰り返し負荷がかかるため、すねに痛みが出ることも少なくありません。
すねの内側に痛みがあり、運動するたびに繰り返している場合は、シンスプリントが関係している可能性があります。運動を休むと一時的に軽くなることもありますが、原因が残ったまま競技を再開すると再発することもあるため、症状や原因を知り、適切に対処することが大切です。
シンスプリントとは
シンスプリントとは、運動時や運動後にすねの内側を中心として痛みが現れるスポーツ障害です。すねの骨である脛骨の中央付近から下側に症状が出ることが多く、「脛骨過労性骨膜炎」と呼ばれることもあります。
中長距離走を行う方のほか、サッカーやバスケットボールなど、ランニングやジャンプを繰り返す競技でもみられます。初期には運動後だけ痛むことがありますが、症状が進むと運動中や日常の歩行でも痛みを感じる場合があります。
シンスプリントの原因
シンスプリントは、すねに同じような負担が繰り返しかかることで起こります。ランニングやジャンプを繰り返すと、足の筋肉や筋膜を通して脛骨の周辺が何度も引っ張られます。その負担が積み重なることで痛みにつながると考えられています。
特に、練習量や走行距離を急に増やしたときは発症しやすくなります。そのほか、足首やふくらはぎが硬い、下半身の筋力が十分でない、足のアーチが低下しているといった身体の状態も影響します。硬い地面での練習や、足に合っていないシューズ、走り方の癖などが重なっていることもあります。
シンスプリントでみられる症状
代表的な症状は、すねの内側に沿って生じる痛みです。押したときに痛みを感じることもあり、初期では運動を始めたときや運動後だけ症状が出ることがあります。少し休むと楽になるため、単なる疲れや筋肉痛だと思ってしまうこともあります。
そのまま運動を続けていると、徐々に痛みが強くなり、練習中も気になることがあります。さらに進むと、階段の上り下りや普段の歩行でも痛みが出ることがあります。痛みが狭い範囲に集中している場合は、疲労骨折など別の疾患も考える必要があります。
シンスプリントと疲労骨折の違い
シンスプリントと症状が似ているものに、脛骨の疲労骨折があります。疲労骨折は、転倒などの強い衝撃ではなく、小さな負荷が繰り返し加わることで骨に損傷が起こる状態です。どちらもスポーツをしている方に起こりやすく、すねに痛みが出ます。
シンスプリントでは比較的広い範囲に痛みが出る傾向がありますが、疲労骨折では限られた場所に強い痛みが出ることがあります。ただし、症状だけで明確に判断できるとは限りません。痛みが長引く場合や、安静にしていても改善しない場合には整形外科で確認することが大切です。
シンスプリントの直し方
シンスプリントを改善するには、まず痛みの原因となっている運動負荷を調整する必要があります。痛みを我慢したまま同じ練習を続けると、患部への刺激が続き、回復に時間がかかることがあります。症状に応じて運動を控えたり、負担の少ないメニューへ変更したりします。
痛みが落ち着いてきたら、足首やふくらはぎのストレッチ、下半身の筋力トレーニングなどを取り入れます。走るときの姿勢や足の着き方を見直すことも大切です。また、シューズの状態や練習する地面なども確認し、すねに負担が集中しない環境を整えていきます。
シンスプリントの治療
整形外科では、痛みが出始めた時期や運動量、痛みが出る場所などを確認し、症状に合わせて治療を進めます。痛みが強い時期には運動量を調整し、患部への負担を減らすことが基本です。必要に応じて、痛みや炎症を抑えるための治療を行うこともあります。
症状が落ち着いてきたら、リハビリテーションを通して足首やふくらはぎの柔軟性、下半身の筋力、身体の使い方などを確認していきます。シンスプリントの治療では、現在の痛みを軽減するだけでなく、再び同じ場所へ負担が集中しないように身体の状態を整えることも大切です。
シンスプリントを予防するには
シンスプリントを予防するためには、身体の状態に合った練習量を心がけることが大切です。部活動を始めた時期や大会前などは、急に練習量が増えやすくなります。身体が慣れていないうちに負荷を大きくすると、すねへの負担も増えます。
普段から足首やふくらはぎをストレッチし、下半身の筋力をつけておくことも予防につながります。また、自分の足に合ったシューズを選ぶことや、疲れが残っているときは無理をせず休むことも大切です。日頃から身体の変化に気を配りながら運動を続けましょう。
すねの痛みが続く場合は整形外科へ
シンスプリントはスポーツを行う方にみられることの多い症状ですが、放置すると痛みが長引く場合があります。また、すねの痛みには疲労骨折など別の疾患が関係している可能性もあるため、自己判断だけで運動を続けることは避けましょう。
運動を休んでも痛みが改善しない場合や、歩くだけでも痛む場合、同じ場所に繰り返し痛みが出る場合には、整形外科へ相談することが大切です。原因を確認し、適切な治療やリハビリテーションを行うことで、競技復帰や再発予防につなげていきます。
