坐骨神経痛の原因とは?お尻や太もも裏のしびれや痛み|にしぎふ整形外科リハビリクリニック|西岐阜の整形外科

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坐骨神経痛の原因とは?お尻や太もも裏のしびれや痛み|にしぎふ整形外科リハビリクリニック|西岐阜の整形外科

  • 2025年7月15日

坐骨神経痛の原因とは?お尻や太もも裏のしびれや痛み

長時間の座位や運動後に、お尻から太ももの裏、ふくらはぎ、足先にかけて「ジンジン」「ビリビリ」といったしびれや痛みを感じたことはありませんか?それは、もしかすると「坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)」かもしれません。坐骨神経痛は、腰から足にかけて伸びる坐骨神経が何らかの原因で圧迫・刺激されることで起こる症状の総称です。坐骨神経痛は病名ではなく、症状の総称であることから、まずは原因を特定することが大切になります。

本記事では、「坐骨神経痛の原因と症状」や「坐骨神経痛の治し方」について紹介します。日常生活に支障をきたすほどの強い痛みやしびれが出ることもあるため、事前に理解しておくことが大切です。

坐骨神経とは?

坐骨神経とは、腰から足にかけて伸びている人体で最も太い末梢神経です。坐骨神経は、足を動かしたり、立ったり座ったりする際に重要な役割を果たしています。運動神経と感覚神経の両方を含んでおり、足の筋肉の動きや皮膚の感覚をコントロールする重要な神経です。この坐骨神経が圧迫や炎症を受けると、神経の支配領域であるお尻から足にかけて痛みやしびれが出現することがあります。これが「坐骨神経痛」と呼ばれる状態です。

坐骨神経痛の主な原因

坐骨神経痛は、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、梨状筋症候群など、様々な疾患によって引き起こされる可能性があります。特によくある原因は「腰椎椎間板ヘルニア」です。腰の椎間板が飛び出して神経を圧迫することによって起こります。また、長時間のデスクワークや、片側に偏った姿勢の継続、過度な運動や重いものを持つ動作なども坐骨神経への負担を増やし、症状を悪化させる要因となります。

お尻や太もも裏のしびれや痛み

多くの場合、坐骨神経痛の症状は片側に現れ、お尻の深部に始まり、太ももの裏、ふくらはぎ、足先へと放散するような痛みやしびれが生じます。「ズキズキ」「ピリピリ」といった鋭い痛みから、「だるい」「締め付けられるような」鈍痛までさまざまな表現がされます。ひどくなると、歩行困難や足の感覚鈍麻、力が入りにくいといった運動障害が出ることもあり、早めの対処が重要になります。

坐骨神経痛の診断と検査方法

整形外科では、問診と視診、検査を行い、どの神経が障害されているかを把握します。坐骨神経痛の疑いがある場合は腰椎のレントゲンやMRI検査などを用いて原因の特定を進めます。特に椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が疑われる場合は、MRIによる詳細な画像評価が非常に有効です。まれに、腫瘍や感染症などが神経を圧迫しているケースもあるため、症状が強い・長引く場合は精密検査が必要です。

坐骨神経痛の治し方

坐骨神経痛の治療は、保存療法から始めるのが一般的です。痛みや炎症を抑える目的で、消炎鎮痛剤(NSAIDs)や筋弛緩剤、神経障害性疼痛に効果のある薬が処方されます。症状に応じて、神経ブロック注射を行うケースもあります。また、リハビリテーションでは、神経への圧迫を軽減するためのストレッチや筋力強化、姿勢改善などが行われます。これらを続けても改善が見られない場合や、明らかな神経障害(感覚消失や筋力低下)がある場合は、手術の選択肢が検討されます。

日常生活で気をつけたいこと

坐骨神経痛の予防と再発防止のためには、日常生活の見直しも欠かせません。長時間の同じ姿勢を避ける、定期的にストレッチを行う、腰に負担のかからない姿勢を意識することが大切です。特にデスクワークの方は、椅子の高さや背もたれの角度を調整し、腰をサポートするクッションを使うのも効果的です。体重管理や適度な運動、筋力トレーニングによる体幹強化も、坐骨神経への負担軽減につながります。

つらい症状が続く場合は整形外科に相談

一時的な痛みやしびれであっても、繰り返されたり、強くなっていく場合は、早めの受診が重要です。放置すると慢性化し、神経障害が進行するおそれもあります。整形外科では原因の特定から治療まで、専門的なアプローチが可能です。無理に我慢せず、まずは相談することが大切です。坐骨神経痛は正しく対処すれば改善が期待できる疾患です。