- 2025年3月10日
ぎっくり腰の治し方と原因
ぎっくり腰は、正式には「急性腰痛症」と呼ばれ、日常生活の中で突然発症する強い腰の痛みを指します。この症状は、欧米では「魔女の一撃」(Lumbago)とも称されるほど、その痛みは突発的で激烈です。ぎっくり腰に突然なってしまった場合、どのように対処するのが良いでしょうか。本記事では、ぎっくり腰の症状や治し方から再発防止まで解説します。
1. ぎっくり腰とは
ぎっくり腰とは?
ぎっくり腰は、正式には「急性腰痛」と呼ばれ、急激に発症して動けなくなるような腰痛を指します。ぎっくり腰が起こるメカニズムはあまりハッキリしておらず、筋肉や靭帯の損傷、関節のズレ、神経や椎間板などの様々な説があります。
ぎっくり腰の症状とは?
ぎっくり腰の症状は非常に特徴的であり、主に腰部に突然発生する激しい痛みが挙げられます。この痛みは、日常生活で通常行っている動作・瞬間(たとえば、立ち上がる、座る、物を持ち上げる、姿勢を変える)に発症することが多いです。痛みの強さは個人差がありますが、一般的には、痛みが生じた直後はあまりの痛さに動けなくなるケースがほとんどです。
痛みの場所は、腰の中央部分が多いですが、時には臀部や太ももの裏側まで広がることもあります。これは、腰椎にある神経が圧迫されることで関連痛が生じるためです。また、ぎっくり腰の痛みは通常、安静にしていると和らぐ傾向にありますが、身体を動かそうとすると再び強く感じることが多いです。このため、痛みが発生した際には、無理に動かそうとせず、痛みのない姿勢を保つことが重要です。
2. ぎっくり腰の発症の原因
ぎっくり腰は、特定の条件下で発生しやすいです。
まず、加齢に伴う筋力の低下は、ぎっくり腰の大きな原因の一つです。加齢により筋肉や靭帯の弾力性が失われ、ちょっとした動作で腰に過度な負担がかかるようになります。また、長時間同じ姿勢、特に座ったままの姿勢が続くデスクワークや、曲がった姿勢での作業も、腰に負担をかける原因です。 さらに、重い物を持ち上げる作業や急に体を動かす動作は、ぎっくり腰を引き起こすリスクを高めます。
これらの動作によって、腰椎や周辺の筋肉に突然強い力が加わり、筋肉が損傷したり、椎間板が圧迫されたりすることがあります。過去にぎっくり腰を経験したことがある人や、すでに腰痛を抱えている人は、再発のリスクが高く、特に注意が必要です。
3. ぎっくり腰になった時の対処法
ぎっくり腰を発症した場合、最初に取るべき行動は「安静」です。無理に動かそうとせず、痛みが軽減する姿勢を見つけて、その姿勢でしばらく安静にすることが必要です。特に、痛みが強い場合には、無理に歩こうとせず、痛みのない姿勢を見つけることが重要です。この際、膝を軽く曲げて仰向けになると、腰にかかる負担が軽減され、痛みが和らぐことがあります。
発症直後には、患部を冷やすことが大切です。炎症を抑えて、痛みを和らげることができます。氷嚢や冷却パックをタオルで包んで痛む部分に当て、20分程度冷やすのが良いでしょう。一方、痛みが落ち着いてきた段階で患部を温めると、筋肉の緊張を和らげ、回復を促進する効果があります。
また、市販の痛み止めや抗炎症薬を使用することで、痛みを緩和することができます。これにより、日常生活への影響を最小限に抑えることが可能ですが、薬を使用する際には、用法や用量を守ることが重要です。症状が数日経っても改善しない場合や、痛みが増してくる場合は、早めに整形外科を受診し、専門医の診察を受けることが大切です。
4. 整形外科での治療とリハビリ
ぎっくり腰で整形外科を受診すると、まず専門医が問診と診察を行います。医師は、患者の生活習慣、仕事の内容、過去の腰痛歴などを確認し、痛みの原因などを診察します。その後、必要に応じてレントゲンやMRIなどの画像検査が行われます。これらの検査によって、骨や筋肉、靭帯、椎間板の状態を詳しく調べ、他の疾患や大きな損傷がないかを確認します。
治療の一環として、痛みが強い場合には、ブロック注射が行われることがあります。ブロック注射は、痛みのある部位に直接局所麻酔薬を注入することで、痛みを一時的に和らげる治療法です。これにより、患者は一時的に痛みが和らぎ動きやすくなるため、症状緩和のためのリハビリや理学療法をスムーズに行うことができます。また、痛みをコントロールするために、鎮痛薬や抗炎症薬を処方されることもあります。
理学療法とリハビリテーション
理学療法は、腰の筋肉を強化し、柔軟性を向上させるためのエクササイズやストレッチを中心に行います。これにより、痛みの軽減だけでなく、再発を防ぐ効果も期待できます。 リハビリテーションは、ぎっくり腰の回復において、非常に効果があります。リハビリを行うことで、腰部の筋肉や靭帯が再び正常に機能するように促され、患部の回復がスムーズになります。
5. ぎっくり腰の再発防止策
ぎっくり腰は再発するリスクが高いため、自宅でできるリハビリやセルフケアを行うことが重要です。まずは日常生活における姿勢の改善を行いましょう。特にデスクワークなど長時間同じ姿勢でいることが多い場合は、定期的に姿勢を変えたり、ストレッチを行うことがおすすめです。また、座る際には、背筋を伸ばし、腰にかかる負担を軽減するためのクッションを使用することも効果的です。
さらに、腰を支える筋肉をトレーニングすることで、ぎっくり腰の再発を防ぎやすくなります。特に、腹筋や背筋のトレーニングは、腰椎を支える力を強化し、日常の動作で腰にかかる負担を軽減する効果があります。また、ストレッチによって筋肉の柔軟性を高めることで、急な動作による筋肉へのダメージを防ぐことができます。
6. ぎっくり腰ならにしぎふ整形外科クリニックへ
ぎっくり腰は、突然の激しい痛みによって日常生活に大きな支障をきたすことがあります。しかし、早期の対応と整形外科による専門的な治療によって、速やかな回復が可能です。整形外科では、患者一人ひとりの症状に応じた最適な治療を行うことはもちろん、患者が元の日常生活にスムーズに戻れるよう、リハビリテーションや理学療法も含めた総合的なサポートを行います。また、日常生活における予防策やセルフケアを続けることで、ぎっくり腰の再発を防ぎ、健康的な生活を送ることができます。 整形外科でのケアは、ぎっくり腰の再発リスクを軽減し、患者が安心して日常生活を送るためのサポートになります。
西岐阜の整形外科なら「にしぎふ整形外科リハビリクリニック」
「腫れている」「痛みがある」など、気になる症状がある場合は、西岐阜にある「にしぎふ整形外科リハビリクリニック」にご相談ください。当クリニックでは、日本整形外科学会認定の整形外科専門医が、患者さま一人ひとりに寄り添った丁寧な診察と治療を提案いたします。理学療法士によるリハビリテーションと開放感のあるリハビリ設備を完備し、早期回復をサポートいたします。信頼と実績のある医師が健康を全力でサポートいたしますのでご安心してご来院ください。